日本のキャッシュレス化

日本のキャッシュレスの割合は他の先進国に比べてかなり低いと言われています。2015年の統計では20%以下(韓国では90%、中国・イギリス・アメリカなども40%以上)となっており日本の低さが伺えます。では何故キャッシュレス化が進まないか？また何故今キャッシュレスを推進したいのかということを専門家的な難しい内容でなく簡単に解説していきたいと思います。

何故キャッシュレスが進まない？

１つ目に日本が安全な国だからということがあげられます。偽札が少なく現金が安全であること、現金をもっていても窃盗や強盗に合う確率が低いこと、現金を扱う従業員でも信用して任せられるということなどが考えられます。
逆に偽札が多く出回り強盗にあいやい場所なら現金持ち歩けないですよね😱自分が経営者の場合、従業員に信用なければレジや現金の管理も任せられませんし。キャッシュレスが進んでないというのは、良くとれば日本が安全・安心な国と考えることができます👍

２つ目にキャッシュレス化にするにあたり導入する店舗側の負担(利益圧迫)が考えられます。
一般的なクレジットカードによる店側の売り上げに対する手数料は業種またはカード会社により異なりますが大まかに以下のようになります

飲食店では5％程度

小売店では4％程度

デパートでは2％程度

コンビニなどでは1％程度となっています

今はネットなどで値段比べたり大型店との価格競争、原料高などでの仕入れ価格上昇などにより店側の利益率は昔より減少していってると思います。利益率が下がっているのに更に4～5%も取られるなら現金だけのほうがいいと思う店がたくさんいるはずです！実際飲食店や小売店なんて1%の利益を増やすことは大変な業種です
更に導入費用や維持費がかかり導入するのをためらってしまう店が多いのが現状だと思います。特に個人や少人数で経営してる店はそのように感じてるところが多いと思います

何故キャッシュレス化を推進したいのか？

１つ目に2020年の東京オリンピックに向けて訪日外国人に対する対策が考えられます。最初に述べたように外国はキャッシュレスが進んでいる為日本でもキャッシュレス決済を利用したいはずです。極端にいえば、同じ業種の店が並んでいてキャッシュレス決算出来るとこと出来ない店があったらキャッシュレス決算出来る店にみんな行くと思います！私も海外へ行ったらなるべく大きな金額は現地通貨に両替せずカード払いを使います。
おそらく外国人観光客のキャッシュレス決済の需要は日本人が想像している以上にあると思います

２つ目に国の増税効果を期待できるということです。キャッシュレス決済をするということはお金の流通のデータを把握できるということです。極端な話しキャッシュレス100%なら全てのお金の流れを把握できます。もちろん莫大な量のデータなので全てを細かくは無理かもしれませんが…　データがあることで今までは上手くできた脱税なども出来なくなりますし確実に税収は増えます。

キャッシュレス化を進めることは日本の国で考えるとメリットが大きく、そのため政府が推進していきたいと思う気持ちも分かります！しかし、実際に導入するのは店側であり負担するのも店側です。
利用する側のメリットはポイントなどありますが、導入する側のメリットを考えることも推進していくには必要だと思います。